そう来たか……
8話を見終わって真っ先に出てきた感想です。
今回は2回目のオーディション回だったわけですが、アニメを見ながら筆者としては「真由はオーディションに受かるが、久美子は落ちる」という予想をしていました。しかし結果は2人ともオーディションには受かったもののソリには真由が選ばれ、さらに奏が落ちるというものでした。
いやあ胃が痛い……久美子の名前が呼ばれた時は一瞬ホッとしたのにソリで真由に負けるという展開になるとは……奏落選も予想外だったのでこっちも胃が痛いですね……
アニメを見終わった後に原作の同じシーンまで読みましたが、「府大会ではチューバ三人、ユーフォ三人だったのが今回はチューバが四人だからユーフォの枠を一人分譲った形になる」という内容が書かれていました。滝先生は前のオーディションの選考基準として「音量」を挙げていて、今回の久美子との会話によって真由が辞退ではなくちゃんと吹くことを選択したことで、真由が大きい音量でユーフォを吹いた、それによって滝先生としては音量を重視した結果ユーフォは二人でいい(その分チューバを増やせばいい)という判断になったのでしょうか。
真由が本気を出せば出す程、久美子や奏の枠が奪われていく……真由としてはそれで部が楽しい雰囲気じゃ無くなるのが嫌で、実際そうなると久美子や奏は自分が選ばれないという結果に対して辛くなるわけで、でも真由が本気を出すこと自体は少なくとも久美子達も望んだことであって……難しい問題ですね。ああ胃が痛い……
今回脱衣所のシーンで真由の「突然やってきた転校生が部長のソリを奪ったら」という言葉をトリガーに「辞退しなかったら真由ちゃんが選ばれるっていうのか」とついに本音が出てしまった久美子。部長としてではなく、久美子個人としての気持ちということでしょうか。
本音が出る前の会話では、久美子は面と向かわずに鏡越しに真由と話していましたが、この時の久美子の声からは、どこか苛立ちがあるような、このままいくと怒りそうで泣きそうな、そういう感情を感じました。二人だけの場で面と向かうと「あ、やばいそろそろ本音出そう」みたいな状態で、それを抑えるために無意識に鏡越しに話していたようにも見えました。カレーを食べるシーンで麗奈から「時間ある?」と聞かれた時は「うん」と答えていたのに、その直前で真由に「あまり時間ないからさっさと食べよう」と言っていたのは、できるだけ真由と会話する時間を減らしたかったのもあるんでしょうか。
麗奈に「真由は勘がいい(久美子よりレベルが高い)→でも全国も久美子と一緒にソリやりたい」と遠回しに「頑張らないとやばいよ」という警告にも思えることを言われていたり、秀一に「ユーフォかサックス減らされるかも」と言われて「えっ」ってなっていたりと、今回の久美子は周りに対して練習や理解が追いついてないように捉えられる描写がありました。部長としての仕事が支障をきたしているのか……
ここにきて部長でありながら香織先輩と同じ立場になってしまった久美子。香織先輩と麗奈のオーディションの時の筆者は、「ガチで優勝を目指すなら上手い人が選ばれるのが当然で、滝先生が腕前で選んだんだから香織先輩が落ちたことに(気持ちはまあわからんでもないが)文句を言うのは筋違い」と優子先輩に共感があまりできなかったんですが、今度はあの時の優子先輩に共感ができてしまうと言う……話の構成、中々エグい……(褒めてる)
これ、どうやって解決するんでしょうか……?
来週もっとギスギスした展開になりそうで、胃が持ちそうにありませんがすっごく楽しみです。
ということで8話感想でした。
そういえば緑輝と求の会話が気になりました(恋愛としての告白があったのか?ということ)。
最初は求が告ったのかと思いましたが、求は緑輝に対してお姉ちゃんの存在を重ねている憧れでしかないのなら、逆に緑輝が告られることをどこかで期待していたんですかね。で実際はお姉ちゃんの重たい話をある意味告白されて、自分の期待と違っていたどころか自分自身というより自分にお姉ちゃんを見ていただけで、しかもそんな大事な話を自分よりも先に久美子にしていたというのでショックだった……という感じなのかな……多分実際はもっと複雑かもしれませんね。この考察だけで一記事書けそうです。
奏→求はどうなのか気になります……
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