【アニメ感想】ユーフォ3期2話 面倒臭さと責任感からくるクソデカため息。頑張れ久美子。

響け!ユーフォニアム
引用元:『響け!ユーフォニアム3』公式サイト あらすじ(第二回)より

例のクソデカため息。出ましたね。
最後にこれを聞いたのは確か誓いのフィナーレでしたっけ。

久美子目線で気持ちを考えると「うわあ大変そう……」となりますが、視聴者的にはこういう久美子のだるいテンション?は魅力の一つだと(少なくとも個人的にはそう)思っているので、3期でもまたこの声が聞けて嬉しかったです。ただまだ2話でこのため息となると、この先の久美子のメンタルがちょっと心配になってきます。またどこかのタイミングで溜まった本心が爆発しちゃうことはあるかもしれませんね……もしそうなったらターゲットはその時の当事者本人か、それとも麗奈か秀一が受け止めることになるのか、そんなことも想像しながら2話を見ていました。

ため息の原因は麗奈との会話にも出ていましたが、釜屋姉妹でしたね。「(一年生めんどくさぁ……)」というため息だけでなく、「私やっぱり部長向いてないのかなあ」と喋っていたことから、歴代の部長達と比べて私上手くやれてないなあという自分自身に対してのため息のようにも聞こえます。

すずめの「お姉ちゃんは優しすぎるから我慢して思ったことを言えない、だから私が言わなきゃ」という、つばめが好きすぎる故の思い込みによって発生した久美子部長への直談判。「どうして旗係なんだ」という質問に久美子が答えようとしたのにすぐに自分の話を続けたあたりで、久美子も「あーこの一年生話聞かないタイプの子だ……」と察したのかなって感じました。久美子がすずめに対してお姉ちゃんを思う気持ちを肯定しつつ、「もう少しお姉ちゃんの言うこと(『聞いて』ではなく)『信じてあげて』と言ったのは、久美子なりの配慮でしょうか。「言うこと聞いて」だとちょっと強い言い方になってしまうかなとか、つばめが「何度も言ってるでしょ」と言っていることから普段から「人の言うこと聞け」とすずめに注意しているだろうしだとか、そのようなことを考えて「信じてあげて」という言葉を選んだのだとしたら、「人の話を聞き、気持ちを汲み取り、その人に適した言葉を返してあげる」という長所が久美子にあるのかなと、あのシーンから感じ取れました。自分自身も姉がいることから、どこか共感できる部分もあったのかもしれませんね。こういった長所がはっきりと久美子にあるのだとしたら、他者目線からすると久美子は部長に向いていると思いました。優子先輩や夏紀先輩も、久美子にそういう適性を感じていたからこそ部長に任命したのでしょうか。

釜屋姉妹以外からも久美子のため息に繋がりそうな要因が他に2つ見受けられました。1つは真由と奏の絡み。すごい実力をはっきりと感じている真由から「私が吹奏楽部に参加しちゃっていいのか」と(おそらく本人に悪気はなさそうですが)上から目線とも取れる発言、相変わらずクセのある奏からの絡み(これに関しては久美子も面白がっている部分はあると思いますが)。視聴者目線では真由に対して、奏と同じような匂い(いわゆる腹黒系)を感じましたが、真由と奏の会話を聞いて、久美子もどこか「うわあこの2人似てるかも……」みたいなことを感じ取ったのかなと思います(体育館で話している時に久美子が2人ではなく明後日の方向に目線をやっていたことから感じました)。

真由の上から目線発言の会話でも久美子は少し息を吐いていましたが、真由に対して少しモヤモヤした気持ちを持ちつつも、真由の真意を(本人が自覚してるかはわかりませんが)読み取ろうとしているような印象も受けました(「なんでそんなことを言うんだろう?」→「前の学校で何かあった?」など)。

もう1つは滝先生から自由曲の意見を求められたことでしょうか。「本当に私達だけで決めちゃっていいのか」と言っていたので、それなりに大きい責任感を抱いて不安になっていたのかなと思います。電車の中の会話で秀一が久美子にかけた言葉に対して、後で麗奈が「プレッシャーかけることにしかならない」と指摘していましたが、秀一としてはモヤモヤしている久美子の顔を見て、「信頼されているってことだから自信持って決めていいんじゃない?」と久美子を安心させたかったのかなと思います。久美子が秀一の言葉でプレッシャーが大きくなったのか、それとも少し安心したのかは久美子の反応を見る限りはっきりとはわかりませんが(気持ち少し安堵したようにも見えなくない?)、3話以降も久美子がクソデカため息を吐きたくなるようなことは多い(なんなら増える)と思うので、そこに麗奈と秀一の存在がどれほど支えになってくるかは、久美子視点で話を追っていく時の注目ポイントの一つかなと思います。

ということで2話を見た直後に、思うがままにだらだらと感想を語ってみました。
そういえば自分の部屋で曲を聞いている時に、進路希望調査票のカットが2段階で映りましたね。名前だけしか書いてない調査票をあそこまで映すということは、やはり自分の進路のことをちゃんと考える暇がない、あるいは無関心ということを強く描写したいということでしょうか。3期が久美子達の卒業までやるのかどうかがわからないのですが、どこかで自分の将来に向き合う場面はやってくるかもしれませんね。その時に久美子が何を思ってどう考えるのか、それも楽しみにしていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました